【Google広告】キーワードを大量に登録し、クリック単価を下げるべき?

前回同様、税理士の先生からのご相談に回答していきたいと思います!
前回の相談:【Google広告】キーワードのマッチタイプはどれが良いか?

今回は、ネット広告初心者がおさえておきたい考え方をお話していきます。
少し長いですが、がんばって理解いただければと思います!

トップページにて、「司法書士完全攻略」というネット集客に必要な基礎知識を完全解説しております。
是非、ご覧ください。

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※ご相談シリーズはあくまでは私の経験や知識からくる主観のアドバイスです。他の手法する否定する意図はございません。ご了承ください。

質問者さんの情報

・とある地域で個人の税理士事務所を経営
・最近、Google広告を始めた
・市内くらいの範囲を対象に広告
・いろいろと勉強されて、ホームページの質はかなり高い
・既に成約を数件取られている

ご質問

登録する検索キーワードの数は少数でクリック単価を高単価狙いが良いのか?100個など大量に入れて低単価狙いが良いか?

ご回答

「100個など大量に入れて低単価狙い」のほうが検証数が多く取れるので、理論上は後者のほうが良いと思います。

ただ、この回答はA先生の悩みを何も解決していないことにご注意ください。
おそらくA先生の本当のお悩みは「単価を抑えたら、表示回数が減少し、クリックが全然されない。どう改善すべきか?」かと思います。
そのため、この現象に対する「考え方」と「対処方法」について詳しく解説していきたいと思います。

ネット広告初期に必ず経験すること

Google広告を始めた当初はクリック単価を異常に気にしてしまいます。
それは当然です、今まで経験したことのないスピードでお金がどんどん減ってしまうからです。

しかし、見るべき数値はCPA、つまり1人の顧客を獲得するのにかかった費用です。
クリック単価が1000円だとしても、30回クリックされて1件決まるなら先生の単価だと全く問題ないはずです。

これは理解できると思うのですが、この話には問題があります。
「本当に30回クリックされたら、1件成約するのか分からない」ということです。

おそらくA先生もこの質問をした背景に
「1クリックに〇〇〇円にビックリして単価を下げた」

「クリック単価を下げたら、全然クリックがされない」
のような体験をしたのではないでしょうか?

これはメンタリスト(笑)をしているわけではなく、みんな経験する話です。こういった背景を前提にお話していきます。

恐怖への対処方法~心構え~

「Google広告が初めて」
「獲得単価の相場を知らない」
「キーワード毎の成約率を知らない」
の状態で「獲得できるまでとりあえず出し続け、獲得単価を見極める」ことができる人は稀です。

だから、Google広告に出稿している個人税理士事務所が少なく
「問い合わせ1件につき〇〇万円、または月額〇〇円固定」でしかも成果に結びにくい割高なキュレーションサイトに登録するわけです。
うまい棒を買う感覚でこの検証費用が出せる法人ばかりがGoogle広告を占領するのも納得です。

悪い情報商材屋や悪徳コンサルであれば「この手法ならリスクなし!」と販売するチャンスです。

しかし、そんな手法はなく、これを乗り越えるためには広告を出し続ける以外ありません。

「この設定でそもそも成約するのか?」「成約率はどのくらいなのか?」が分かるまで出し続ける以外に知る方法はありません。

恐怖への対処方法~リスク軽減~

答えは結果がでるまで広告を出し続けるしかありません。
が、手法や知識を知ることによって、精神的&金銭的リスクを軽減することができます。

ポイントは「クリック単価を高く出したとき」と「クリック単価を低く出したとき」では成約率に変化はほぼないということです。

つまり、100人を集客するときに
・低単価で出し続け、長い期間をかけてHPへ100人集める。
・高単価で出し、短時間でHPへ100人集める。
という2つの戦略が思い浮かぶと思いますが、どちらも100人集まったときの成約率に大きな差はないと考えていただいて大丈夫です。

A先生の場合はまだ単価高騰が怖い段階だと思います。
前者の低単価で比較的長期の検証期間を設けて、ゆっくりと検証するが良いと思います。

成約の有無を判断する目安

成約率は0.5%と仮定して、200クリックを目処に検討してみてください。
言い換えると、200人を集客してみて成約しなければそのキーワードやホームページで成約することは無い、と判断してみてください。
※成約率は登録するキーワードごとに異なりますので、この検証は登録キーワードごとに検証する必要があります。

キーワードによっては成約しない可能性があります。
例えば「ダイエット 無料」と検索している人に「3ヶ月で30万円!本気で痩せたい人のパーソナルジム」という広告をうっても成約するわけがありません。これは極端な例ですが、近いことをやってしまっている可能性があることを覚えておいてください。

成約の有無と成約率が分かった後の動き

獲得ができ、成約率を把握できたら
・月に何件獲得したいか?
・1件獲得するのに、いくらまでなら許せるか?
を自分の中で調整していきます。
これは正解不正解の話ではなく、自分がどう利益を追求したいか?という判断の話になります。

月の獲得件数を増そうとすれば、クリック単価を上げる必要があります。
例えば、成約率1%と判明し、
月に100回クリックを獲得するのに必要なクリック単価は300円
月に500回クリックを獲得するのに必要なクリック単価が500円
だとする場合

クリック単価300円で顧問契約を獲得単価3万円で取るなら月1件しか取れません。
しかし、クリック単価を500円まで上げれば、獲得単価5万円ですが月5件とれます。

獲得利益が30万円の場合、
広告費を差し引いた27万円の利益が最低限欲しいという場合はクリック単価300円に抑えるべきです。
しかし、25万円の利益でも問題ないが件数欲しい場合は500円にすべきでしょう。

広告設定がある程度把握できたら、こういう経営判断も含めた戦略を打ち出すことによって効果を最大化することができます。

結論:私がA先生だったら

キーワードごとに検証する必要があるので、最初は2~4キーワードの登録に収めると良いと思います。
また、金銭的リスクの軽減を優先させるために、クリック単価を低単価に設定します。

流れとしては
①「この広告費用で取りたい」という数値から200で割った数値のクリック単価にします。
②その数値で1週間試してみて、どの程度の頻度でクリックされるかを把握します。
③その消化スピードで許容できるならそのまま。
 もう少し広告費用が掛かってもいいからスピードを上げたい場合はクリック単価を上げてみる
④200回クリックされたら、「成約の有無」「成約率」を検証する。
という感じでクリック単価を調整していけば良いと思います。

私みたいに慣れている人はライバルの出稿単価から決める方法もあります。
「私の地域、私の獲得単価だと、どういった調整すればいいですか?」といった相談があれば、調べてみますので、お気軽に相談いただければと思います!

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